近視や遠視や、弱視、斜視など、お子様の眼に関わるお悩み全般についてご相談を承っております。
小児期は、体の成長とともに視機能の発達するとても大切な時期であり、眼に映るものが「何か?」ということを脳が覚えることで、「見る」という機能が発達していきます。そのため、眼の機能は正常であっても、正しくものが見えていない場合には、視覚の発達が妨げられることがあります。
その際、9歳までに治療を開始することで視力は大幅に回復しますが、それ以降になると改善が非常に困難になってしまいますので、保護者の方はお子様の目に関することで、何か違和感など感じることがあれば、できるだけお早目のご相談をお勧め致します
この時期に視機能の発達を阻害する原因となる疾患をいち早く発見し、治療することで大切なお子様の眼の健康を保つことができます。しかしながら、小さなお子様の場合、診察や検査についてなかなかご本人の理解や協力が得られにくいといったケースがあります。
そこで当院では、お子様のなじみやすい環境を整え、対応を工夫してお子様の緊張や不安を取り除くように医師・スタッフが配慮しておりますので、どうぞ安心してご来院下さい。
その上で、専門的な検査や治療が必要となった際は、適切な医療機関へご紹介させて頂きます。
お子様に以下のような症状はございませんか?
当てはまるものがあれば、どうぞお早目に当院へお越し下さい。
近視は、屈折異常の1つです。
近視の場合、遠方から入ってきた光が、網膜より手前で像を結ぶため、ものがぼやけて見える状態になります。遠くのものが見えにくく、近くのものはハッキリと見ることができます。遺伝的な要因で近視になることも多くありますが、近くを見る作業を長時間行うことといった環境的な要因も、近視になる可能性を高めます。
完全な近視になる前に仮性近視という状態になっている場合があります。仮性近視は点眼により視力回復する可能性もありますので、視力低下の程度によっては眼鏡を作成する前に仮性近視としての点眼治療をさせていただく場合もございます。
遠視も近視と同様に屈折異常の1つで、遠くのものも近くのものもはっきり見えない状態です。眼は中に入ってきた光が屈折して網膜に焦点を結ぶことで視神経にその情報が伝わって見ることができる構造になっています。遠視を放置してピントが合わないままだと、弱視や眼が内側に寄ってきて内斜視になる場合もあります。
乳幼児期に、遠視・近視・斜視、形態覚遮断により「見えていない」状態が続くと、視覚の発達に障害を与えてしまいます。これが弱視です。早い時期に治療を開始すれば視力改善が可能ですが、学童期を過ぎると改善が困難となります。
斜視には大別すると内側に向く「内斜視」と外側に向く「外斜視」の2種類があります。更に「内斜視」の中でも「乳児内斜視」という生後6ヶ月までに起こる斜視と「調節性内斜視」という強い遠視のために起こる斜視があります。
外斜視については「間欠性外斜視」「恒常性外斜視」「麻痺性斜視」があります。