当院を受診される患者様の中で「目の周りのピクピクが改善しない」「自分の意思とは無関係に目をつぶってしまう」といった症状や、他院様でドライアイとの診断により、漫然と点眼加療されている患者様に遭遇することがあります。しかし、病変の首座は眼瞼ですので点眼薬では改善することはありません。
当院ではこのような場合、眼周囲や顔面に抗けいれん薬であるボトックスを皮下注射することにより、症状を緩和させることが可能です。ほとんど痛みもありませんので、お心当たりのある方は、ぜひ当院にご相談下さい。
ボトックス(ボツリヌス菌)は、神経の伝達を阻害する毒素で、筋肉を麻痺させる作用があります。まぶたの緊張している眼輪筋に緊張をやわらげるお薬を直接注射することでけいれんや収縮の原因になっている神経の働きを抑え、緊張しすぎている筋肉を緩めるものです。
ボトックス治療は、全世界で広く許可され用いられており、 日本では現在、眼瞼けいれんや片側顔面けいれん、痙性斜頸などの5つの病気の治療法として許可され、保険適用されています。
ボトックスの効果は、2~3日後から現れ、概ね2~4ヶ月ほど続きます。
効果が薄れてきた場合や症状が再び現れてきたら場合は、繰り返し注射を行います。効果を発揮している期間には個人差がありますので、きちんと眼科専門医と相談しながら治療を行うことが重要です。
当院でのボトックス治療は専門医により土曜の午後に完全予約制で行っております。必ずご予約をお願い致します。
初めて当院でボトックス治療を受けられる場合、まずは土曜午後の診療予約をしていただき診察させていただいた上で治療の適応と思われた場合、後日あらためてボトックス施術のご予約を取らせていただきます。ご了承の程よろしくお願いいたします。